12/29/2008

ぽっくりでカランコロン


写真で見ると重そうですが、実はとっても軽いです。
本漆塗りの「下駄」です。
下駄なので、素足に履いても気持ちが良いですよ。

平井履物店というお店が東京谷中にあります。
私はここでの草履・下駄に出会ってから、他では買えなくてなってしまったほど、とても履きやすいです。
左右対称なので、同じ方向に履いていて癖がついたら左右を逆にして履きます。
草履だからこそ、仕立てがあるのだなって思います。

日本にいる時、平井履物店の店先で平井さんとお話をするのが大好きでした。
「ぽっくり」についてのお話。
「壱拾参参りにもぽっくり履くのよ。芸者さんは、お正月の置屋まわりに白い鼻緒をつけるけど、白足袋に白い鼻緒だと映えないね。でも、それが「決まり」だから」

自分用の下駄なので、鼻緒はお洒落に刺繍をしたものにしていただきました。
来年が良い年になりますように、カランコロン、年を越しましょう。

12/28/2008

男の着物に大島紬


男のきもの着付け教室をしていますが、やはり大島紬は男の人を一際良くしますね。大島紬はもともと奄美大島、そして鹿児島や宮崎で手作りされていますが、織り上げる手間や時間が膨大なので大変高価なものです。そのため今やネットやオークションには偽物が多数出回る始末。偶然、大島Gメンという面白いサイトを見つけました。
http://www.amakara.jp/gmen/list.php
大島紬のプロが自分の「大島」が本物か偽物かを見分けてくれます。こうしたサイトに出会ったときに、職人さんの心意気に感心します。

少し前、夫にヴィンテージものの大島紬を買いました。夫はその大島紬を凄く気に入って、今や大島紬についていろいろ調べまくっていて知れば知るほど「奥が深い」と虜になっています。
別の機会に大島紬の素晴らしさを書きたいです。
大島紬を着た夫の写真。

12/24/2008

帯「つづれ」


「つづれ」帯、正式名称は「爪つづれ」
爪つづれは2000年の歴史がある古いテクニックです。設計図を経糸(縦糸)の下に置き、それを経糸越しに透かしながら、爪を使って緯糸(横糸)で柄を織り進んでいきます。そのため爪は削り節のようにヤスリで削る必要があります。複雑な織りでは一日に数センチしか織り進むことができないために、一枚の帯を織り上げるには凄く時間が掛かります。

白洲正子さんが「きもの美」の中で次のように書いています。
「つづれは、機にかけて織ったししゅうというべきか。横糸を通し、いちいち爪で掻きよせる。はじめはコプト(エジプトの織物)とか外国の夕ペストリーを真似たものであろう。」

今日は大正から昭和初期の絞りの小紋に「つづれ」の帯をしてみました。帯がとてもこの小紋に合っています。