1/01/2009

大正アート

大正時代の着物、手描き染めの友禅です。
羽織った時に、溜め息が出るほどに美しいと思いました。
この着物を大正「アート」と表現する人がいました。
でも、アートとは言っても美術館に飾られるほど大げさなものではなくて、やはり着物は人が着てこその映えるものですね。肩の丸みから背中にかけて流れるような花々、グッと心にきます。

最近友禅は中国で、インクジェットでプリントされているという噂を聞きました。
確かに、とても小さなところまでクッキリとした美しさを感じることがあります。それはそれで美しいと思えば、それも良いのかもしれません。

ただ私は、やはり「手描きの友禅」には何か人の温かみを感じます。染で描いた花の輪郭に金糸の刺繍が施されていて、その細やかさは、巧みな表現と言うのを超えて、描いている人の感性の世界観さえ覗かせます。


江戸時代の元禄頃に宮崎友禅斉という絵師が大成した世界。
友禅染が現われ、それまでの文様表現は飛躍的に自由になり絵画的となりました。
本当に「絵画的」だと、この着物を見ていると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿