1/07/2009

伊勢型紙


伊勢型紙がニューヨークの家に送られてきました。
写真にある型紙の菊唐草文様は、伊勢白子町の型屋、山中孫三郎の墨書きがあります(明治20年ぐらいの作品)。京都室町の染め屋さんから出たものだそうです。
もう一つ細やかな絣文様(着物図案、こちらは作った人の名前は入っていません)光に当ててみると細かい文様がキラキラとしていて、星が雨のように降ってくるような感じがしました。

菊唐草は中形ですが、伊勢型紙と言えば、江戸小紋。
小紋というからには、大紋があったそうです。
武士の裃から発達し、江戸中期、武士たちの間で「細やかさ」でお洒落を競い合ったそうです。江戸町人も、この素晴らしい小紋型を武士だけのものにしてしまうほどお人よしでもなく、江戸に集まった職人に生活用具(手ぬぐいとか)染めるため彫らせたりして、着物の枠を超えて日常も小紋型に彩られていきました。
遊女や芸者が小紋型染の地味な着物に、下着は赤い蹴出しを少し見せるように着こなして色香をだしたりと、まさに江戸小紋は合わせるものによっての「生かすも生かさぬも」の世界、人のセンスを映し出す着物だと思います。
日本の美意識ってこういうところにあるのではないのかなって・・・。
中谷比佐子さんが「日本の染織」の本で江戸小紋について素敵なことを書いていました。
「自分を生かすということは、他も共に生かすことになり、すべてが生々とすることによって、よりくっきりと自分自身を映えるものです。」

この型紙の向こう側、
着物の袖を通した人たちが、合わせるものさえ目を行き届かせながらサラリと着こなし、日常を送っている姿がなんだか目に浮かんで、江戸小紋の面白さはやはりつきないなって思いました。

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