2/25/2009

はなよめ、オーガンジーの打掛

時々ですが、百日草の「はなよめ」という雑誌を購読しています。
2008年11月号の「はなよめ」の雑誌には、歴代の千葉益子賞第一席の作品と花嫁40年の変遷がのっています。
プロの着付けをする人にとって「千葉益子先生」は、きっと皆様の憧れだと思います。
私もその一人です。
歴代の千葉益子賞の花嫁衣裳の特集に限らず、その時代時代に流行った着物もうつっていて、大正ロマン風テイストやハイヒールを合わせたスタイルが1987年5月号に「ニューきもの特集」に出てきていることが分かります。
ここ2.3年ほど前から目立ってきた、着物にブーツを合わせるのが新しく思えましたが、実は、こうした和洋を合わせた着こなしは、昔から試みられていたことなのだと思いました。

最近、ブライダル関係の着物レンタルの件で、オーガンジーの打掛の問い合わせがありました。
その打掛の存在は知っていましたが、海外にいると「純和風」というか古典的な「和」を求められる声のほうが、どちらかと言うと多いので、オーガンジーの打掛の問い合わせがきたのには正直驚きでした。
そして、改めてオーガンジーについて考えてみると、重厚感ある打掛に比べると、とても軽やかな点から、着慣れない着物での結婚式では、大変好まれるものかと思いました。

オーガンジーというのは、ファッション用語辞典では、綿で平織りされ、薄手で透き通った生地のことを言うそうです。特徴として、光沢感があることです。シルクでつくったのが、シルクオーガンジー。

昔々は、結婚式と言うと自宅婚だったそうです。嫁ぐ花婿の家にお嫁様が移動して、花婿の家で結婚式をしたそうです。花嫁は早朝から身を清め支度をして、神仏にお参りして先祖に報告してから、むかえに来た仲人とともに花婿の家にむかわれたそうです。神前式になったのは明治以降だそうです。
(参考文献 「日本のしきたりと礼装」 著書 石川満子 百日草)
これだけの行程を全て担う上で、あのような重厚な「打掛け」が存在していたのだと思うと、とても納得するものがありました。
今では、結婚式はパーティー会場で行なうことも多くなり、和洋組み合わせがほとんどで、花嫁衣裳も、一着で完結することより、多様な変化を望まれていることに傾いています。 そして、会場内では空調も整っているので、挙式をあげるところの季節感をデザインの中や素材のニュアンスに少し含まれていれば打掛も幅広い表現が可能となります。
それを思うとオーガンジーの打掛けは、とても素敵な位置づけでの花嫁衣裳だと思いました。実際に見ると「絽」の着物を思い出すような涼しげというか軽やかさです。でも、中に美しい振袖を着ているので、このように透ける素材の打掛は、相乗効果での「美」をつくることと思います。まるで、羽衣のようで、天女のようです。


写真は、シルクオーガンジー
「百日草のはなよめ 2002年8月号」より

0 件のコメント:

コメントを投稿