3/08/2009

三味線の音色

ニューヨークで、3月7日、8日を通し「music from JAPAN」というコンサートがありました。常磐津文字兵衛(Tokiwazu Mojibei)さんの三味線の演奏を中心とした、古典的なものから、現代的な音楽まで、ミュージック表現がいろいろと繰り広げられました。

私は、日本舞踊を西川流の市谷台町にあるお稽古場に通っていたのですが、着替え所で着物に着替えていると、三味線の音色が聞こえてきたことがあって、久しぶりに聞く三味線の音色に、その薄明かりな着替えどころのことを思い出したりしてしまいました。とても懐かしさを感じる音色でした。
そして、やはり本物って凄いなって圧倒されました。

こうしたコンサートに出会うと、本物を見失わないでいようと思う心を自分が持ち続けることが大切だと痛感いたします。
でも、本物を見失わないでいようと思う心ってどういうものかな?と思いました。
先日、最近愛読しているブログで着物のお店「awai」のオーナーきのぴーさんのブログに、「桜が顔をだしたようです」と写真が載っていて、その日常にある小さな変化に「心を持つ」ことが出来る視点や世界観・・・、フット、私はそうした心を持つことを忘れてはいないかと思いました。

着物の素晴らしさを伝えようと思う気持ちが先にたちすぎても、それは形になった現物に偏りすぎてしまうことがあるのかもしれなくて・・・やはり、自然と日常にある風景や季節の変化、そして音色に「心を持つ」こと・・・、そうした心を持っていないと、着物は伝えられないのではないのかと自問しました。
海外で生活していても、日常を大切に見ていれば、見えていれば、その心は持ち続けられるものだと信じたいです。
今日はコンサートのあとに、アッパーウェストを歩きました。いつもと違った風景。
日常の風景で感じたことのシャッターを押しつつ、Mojibeiさんの三味線の音色の余韻に、着物の「美」を見失わないような目を持ち続けたいと思いました。

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