6/01/2009

涼の装いで茶を振る舞う


先週の金曜日、ニューヨークのJavits Convention Center(ジャビッツ・コンベンション・センター)でBookExpo Americaというアメリカ最大の本の博覧会がありました。
私の着付け教室に通ってくださっている生徒様が声をかけてくださり、講談社アメリカのブース内で、茶道のお手前を披露して欲しいと言われました。大変に恐れ多いご依頼に、「お茶を皆様に振る舞う」という範囲でお話をお引き受けさせていただきました。
裏千家、一三世圓能斎が創案した盆略手前をもとに、会場のブースに合わせてお盆を使ってお茶を振る舞いました。

もうすぐ6月、少々季節を先取りして、夏の着物の「絽」を着ました。
イベント当日は雨の予報であるにもかかわらず、晴天。そして午後には気温が夏日ほどに上がり、夏の絽の着物で皆様をむかえられたことがうれしかったです。
皆様が一息したい一服に「涼」を少し加味して感じられるようなお席に出来たらと思いました。

この絽の着物は、一昨年、東京の根津駅直ぐそばの「たこや」という呉服屋さんで仕立てました。大変お世話になった呉服屋さんです。
色に一目惚れして、柄を見てみると、初夏の紫陽花に夏秋の桔梗が描いてありました。
たこやの女将さんが「夏いっぱい使えるでしょ」と満面の笑顔で私に声をかけてくれました。
確かに柄がちょっと分かりやすい表現での描かれ方ですが、この頃合いの良さも、なんだか愛嬌と言うことで、私はこの着物をとても気に入っています。

今回の「お茶を振る舞う」ご依頼の件で、ニューヨークにいる裏千家の茶道の先生にご相談に伺い、イベントでのお手前をするときのご指導をいただき、盆略手前のお稽古もつけていただきました。時間を作ってくださってとても感謝しています。
そして、やはり、とても茶道が好きなことに気がつきました。ニューヨークに昨年引っ越しをしてきて、ニューヨークでの生活が追いついていないときから、茶道の稽古をこちらでも始めましたが、茶道は自分の心を写す鏡のように、生活自体が慣れない環境の中で茶道のお稽古をしても、正直なかなか気持ちがお稽古に入れないでいました。
でも、逆に、そうした自分とも素直に向き合う場として、茶道の稽古を続けたいと思いました。お茶を振る舞うイベントが無事終了したことを翌日に電話をかけて、先生にご報告をいたしました。そして、先生のご自宅に茶道のお稽古に通うことを約束いたしました。これからも茶道を続けたいと思います。

BookExpo America http://www.bookexpoamerica.com/


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