6/16/2009

男の着物から思ったこと

夏と言えば、絹だけでは語れない苧麻などで作られる宮古上布など、
宮古上布は今では高級品としてデパートで見かける値段に驚きを隠せませんが、触れたときの感触は、いつも着物を着ていた祖父を思い出すとともに、盛夏の訪れを感じます。
夏だからこその着物を着こなす男の人は素敵です。
私の祖父は全盲だったのですが、いつも着物で過ごし洋服を着た姿を見たことがありませんでした。また、浴衣は寝巻きとして着る以外は、家にいるときも決して浴衣でなく“着物”を着ていました。
今思うと、着物の構造は理にかなっていたのかな?と。そして、見栄えを楽しむものだけではなく、素材の感触もまた楽しめて、祖父は季節を着るかのように着物を着ていました。
そんな男の着物の勉強は尽きないです。
そして、いろんな本に出会っても、常に行きつくところには「隠れた贅沢」があることを感じます。

「男のきもの雑学ノート」と言う本がありますが、入門としてとっても活用しやすい本です。本には、
「野暮は揉まれて粋になる」という格言を心強く見方にして、「どんなイメージ」で「どんな用途」で着るかという点さえ明確にしておけば、大きな誤りは犯さないはずだ。
「着物も洋服選びと同じ」「自分の着る用途に合わせて選ぶ」など・・・
とても共感することが書いてありました。
当たり前で簡単なことのように聞こえる言葉ですが、この当たり前なことが、なぜか「着物」となると見落としがちでいる人が多くいるように思います。

海外生活をしていると、「着物=正装」という感じに特別なお召し物となっている印象を多く持っている方に出会います。
最近、私のニューヨークの着付け教室は現地のアメリカ人の生徒様が増えました。
着物の着方だけではなくて、着物のことをいっぱい知りたいとおっしゃってくださいます。先ずは基本的なことになってしまいますが、正装から普段着まであること、そして、日本には四季があるからこその季節によって素材や柄が違うこと、多種多様であることを微力ながら本を見せたりもしつつ出来る限り伝えます。
着物を着ようと思う気持ちから、そして「ご自分の用途に合わせた着物を見つけようとすること」・・・そこに至ることがとても大切なような気がしました。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。ご縁がありここにたどりつきました。私は着物が大好きな主婦です。主人の転勤で関西に引越し、あと二ヶ月で二年になろうとしています。知らない土地で友人もいませんでしたが、たまたま小学校のクラスメートのママ三人に着付けを教えることになりそこから着付け教室がスタートしました。とても共感しながら拝見させて頂いてます。よくお勉強されていますね。生徒さんもラッキーだと思います。技術も然ることながら知識も伝えていく・・・なかなかできることではありません。すばらしいです。応援しています。頑張ってください。また伺いますね。

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  2. chieさん、こんにちは。
    着付け教室の先生をされているのですね。
    身近な人から教えるというのは、とても良いですね!
    今度いろいろお話を聞かせてくださいね。
    気軽に、メールもくださいね。

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