7/30/2009

五耀会 西川箕乃助

私が東京で日本舞踊のお稽古を頂いた西川箕乃助先生は、西川流の宗家十世西川扇蔵の長男です。箕乃助先生から五耀会の案内が来ていました

五耀会

ニューヨークにいると、映画の影響もあり「日本舞踊=芸者」とする向きを感じますが、それは一つの解釈にしかすぎなくて、日本舞踊は、現在およそ200を越える流派が存在すると言われ、その中でも「五大流派」は、花柳、藤間、若柳、西川、板東、と言われています。
それだけあれば、そして歴史の長さからしても、いろんな解釈がされてしまうのも頷けます。
そして、五大流派各々にも特徴的な解釈があります。箕乃助先生が言うには、「藤間、西川は歌舞伎の所作だからとても大胆、花柳は御座敷芸だから繊細な細やかさ」
母に言われたこと「花柳の門をくぐりなさい」と、でも学術的にですが歌舞伎に没頭してしまい、どちらかというと、歌舞伎の物語を感じることが出来るような舞踊、板東や西川流の舞踊を見るのが大好きでした。自身が舞うのは実は苦手でした。小さい時に、(流派は控えますが)日本舞踊のお稽古に通いはじめ、どうにも「クネクネした感じ」が私はダメで自身の姿に可笑しくなってしまい・・・お稽古にまじめに通いませんでした。
どちらかというと、後々にヒョンなことで出会った能のお稽古の方がとても楽しかったです。お腹の底から声を出す一声目の緊張感が大好きでした。
紆余曲折しつつ、西川箕乃助先生にお稽古をいただき、日本舞踊を「舞う」「踊る」とは違って、お稽古中、物語の主人公になりきった感じでした。「宝船」を踊るときは、扇子をお腹の前にすえて、足を蟹股に広げて腰をズッシリ下ろし、右足ドッシリ身体を傾け、左足に全体重ドッシリ踏み込み「布袋」を演じるように舞います。もう、面白くて、面白くて!少々細身である私が扇子一つで、そして所作で、「舞台の向こう側にいるお客様は、私が布袋さんに見えるのかな?」って・・・。

その「日本舞踊」についてですが、・・・一言では、ここでは書ききれないのですが、
日本舞踊協会のページによると、
先行芸能である「舞楽」「能楽」の要素は勿論、様々な民俗芸能のエッセンスが、洗練された形で含まれており、古代から現代に至る日本の芸能の集大成とも言えるものです。
日本舞踊は、400年近い歴史を経て、現在では、歌舞伎を母体とするいわゆる歌舞伎舞踊、
座敷舞の伝統を持つ上方舞や京舞、新しい創造を目指す創作舞踊など様々な顔を持っています。
しかし歴史的にその発祥から現代までの少なくとも400年の歳月の中で、それを更に300年を遡る時代に存在した<能>を始めとする先行芸能の技法を継承し、これに新しい時代に工夫された技法を加えて洗練を重ねて大成されたのが日本舞踊です。
これを要約して言えば「日本舞踊」とは、その大成以前から伝承された古典技法を基礎とし、舞台で表現される芸術舞踊ということになる。
と、あります。
この説明書きを読むと、今改めて、箕乃助先生の日本舞踊のお稽古に能のお稽古が自分の中で合わさり、楽しさの相乗効果があったと思いました。

そして、今回、箕乃助先生からメールが届き、「五耀会」の案内が来ていました。
「さて、私と40代の日本舞踊家4人で五耀会という同人の会を立ち上げました。
習い事としてだけでなく、鑑賞する舞台芸術としての日本舞踊を少しでも認知していただきたいという強い願いのもと会を立ち上げました。」
とのメッセージです。
本当に、箕乃助先生の踊る世界は、「舞う」と言うより、物語が手にとるように感じる舞台芸術です。
こんな言い方をしたら歌舞伎に失礼ですが、もし、歌舞伎の上演時間が長く感じ、強いては台詞が少々長く感じたと言う人がいらっしゃったら、テンポのある日本舞踊で、物語を感じてみてください。そこからまた、同じ演目の歌舞伎を見るのも面白いものです。
同じ題材で、歌舞伎での表現と、日本舞踊での表現を比較するのも大変に面白いです。

私がThe New York Timesという新聞に着物のことで今年の4月に載ったときも(記事;Wrestling the Silk)、恐れ多いと思いつつ箕乃助先生にお知らせしたところ、「素晴らしい!」と一番に言ってくださいました。
とても嬉しかったです。
箕乃助先生にお稽古をいただいていなければ、今の私も違っていたかと思いました。

五耀会、ご興味のある方は、こちらまでお越しくださいね。
http://www.goyokai.com/

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