11/14/2009

大島紬の美 1.エコ的なテーチ木染め



とても素晴らしいビデオを発見。
このビデオにもある大島紬。
大島紬といえば軽さ、肌触り、通気性のよさで、オシャレな普段着物として日常を幅広く楽しめる着物です。奄美大島紬を代表するのが泥大島。テーチ木と泥染めによる「カラスの濡れ羽色」と呼ぶ色合いが素敵です。その色合いは光の当たり方により見た目が異なり、洗えば洗うほど微妙に変化します。本物は百年後に最も良い色になるとか・・・。

泥染めは大変な手間を掛けて作られます。でもとてもエコ的です。
手順は、
○奄美大島に自生するテーチ木(シャリンバイ)を伐採し、チップ状にします。
○600kgのチップを釜で半日以上かけてグラグラ煮、タンニン酸を柚出
○一週間寝かせて醗酵
○約1500-2000Lの染料が出来ます

ここからがエコ的です。
煮出されたチップは乾燥され、次の釜を炊く燃料となるのです。
燃やした大量の灰はあくまき(粽)に使ったり、山や畑にまいたり、古くは藍染めに使われてきました。テーチ木は成長が遅く、一般に樹齢20年以上のものが染色に使われますが、伐採の時に根本に近いところは残し、そこからまた新しい枝が育ち7、8年ほどで再び使えるようになります。テーチ木から灰まで島の中で完全にリサイクルされています。 無駄がないのです。
無駄がない・・・、着物に限らず、いろんな文化の面で、これは日本の優れた面ではないかと思います。
迫力あるビデオを何度も見てしまいました。ここで一息。大島紬のことをきちんと書きたいので、次のブログに続きを書きますね。
これだけの職人さんたちの技で作られた「着物」に出会えること、ビデオを見ながら少々胸がいっぱいになりました。そして、「着物」を伝えていけたらと心から思いました。

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