2/10/2010

アメリカ五大湖のほとりの美術館で

アメリカのニューヨーク州にロチェスターという町があります。
ニューヨークシティーから飛行機で1時間ほどのところです。五大湖の一つであるオンタリオ湖があるため、交易が発展した町で、Kodakの本社をはじめ大手企業が多いそうです。
そのロチェスターと言う町にある、ロチェスター大学のメモリアル・アート・ギャラリーで着物の特別展「Fashioning KIMONO」が1月31日から4月4日まで開催しています。
その特別展に伴うオープニングパーティーが1月30日にあり、そのパーティーで、美術館の講堂で着物のプレゼンテーション「Kimono styling」をすることになりました。

オープニングパーティーは混雑していて、写真のように着物の特別展の会場に入るのに行列が出来ていました。

そして、私の講堂での着物のプレゼンテーションは2回行い、2回ともほぼ満席でした。
美術館のキュレーター(学芸員)から私のことを紹介していただき、私も英語で挨拶をしました。とても英語に自信がなくて、上手く挨拶が出来ませんでした。英語の先生に、「ゆっくり話すこと。先ず会場にたったら、会場を見回す。ピリオドのあとは二拍ほどおくこと」沢山指導いただいたのに、なかなか思うようにいかないものですね。

今回の着物の特別展は、大正時代から昭和初期の着物で、西洋の影響を受けた柄が中心でした。銘仙が多くありました。
銘仙ではありませんが、私もプレゼンテーションの時の着付けのデモストレーションで大正時代の着物をモデルさんに着せて、帯結びを披露しました。
「巨大な折り紙」と言うと、会場がドット笑いました。今、アメリカはとても折り紙アートが流行っています。パーティー会場の他のセクションでは折り紙デモストレーションをしていました。
そして、今回、男性の着物の着装を披露しました。五紋の羽織袴です。
モデルさんに長着を着て登場していただいて、少々おかしな格好をすることを会場の人に説明して、袴を着るときの長着に「やっこスタイル」を作りました。やっこスタイルにしたときに、その「やっこ」という言葉の意味である「家来や江戸時代の武家の奴僕であること」を説明しました。そうした小話がとても興味を持っていただきました。
そして、着付けのプロセスには一つ一つ意味があることを説明しました。

プレゼンテーションが終わったあとに、控え室に戻り、次のプレゼンまで時間があったので、羽織袴のモデルになってくれた法学部の学生さんに、「パーティー会場にお披露目に行ってきてもいいよ」と言うと、控え室から直ぐにパーティー会場に走っていっていました。
男性の着物は珍しいのか、パーティー会場では写真の嵐だったそうです。
羽織に総角結び(あげまきむすび)した羽織紐"ボンボン"を、さわっている人がいました。

挨拶程度の英語も上手く話せなくて、少し落ち込みましたが、美術館の責任者の方や、今回のプレゼンテーションをサポートしてくれたキュレーターのシドニーさんが「大成功」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。

そして、お礼のメールを送った返事に、"keeping in touch" 「これからも連絡を取り合おうね」と書いてあって、素敵な英語のプレゼントをいただいたように思いました。

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