4/04/2010

帯に時を越えた物語が存在する

ニューヨークでも日本舞踊のお稽古を続ける機会に恵まれています。

大切な知人と会食する機会に恵まれた日、この写真にあるお気に入りの帯を締めて、会食前、日本舞踊のお稽古に行きました。
日本舞踊の先生がこの帯を見て、「あらー、良い帯しているわねー」と叫びのような声を出しました。なんて素適な響きなのでしょう。

この帯には、歌舞伎の舞踊劇で見られる演目が描かれています。

実は、先生の「あらー、良い帯しているわねー」の一言に出会うまでは、演目の詳細まで考えずに、
呉服屋さんが言う、「姉様模様」と言う表現をそのまま受け止めていました。でも、そこには歌舞伎にちなんだ姉様人形というものからきている模様でした。姉様人形(和紙と千代紙で作られる)を更に帯の模様にする・・・あーーー(感嘆)、深いですね。

お恥ずかしいながらも、今まで模様の内容まで考えずにいて、言われてみてからじっくり見ると、「あーーー、藤娘に、道成寺、近江のお兼、汐汲み、鷺娘、・・・」
ここには、舞台が広がっていました。
帯一本の中に、世界があるのだなーと感動しました。そして、日本舞踊の先生の初舞台「お兼」にも出会いました。こうした出会いがあるなんて、帯の模様にも時を越えた物語が存在しているのだと思いました。

その日、祖父が義太夫だったと言う人と、不思議な縁でNYで出会い、会食をご一緒させていただきました。四人でミッドタウンイースト61st Lexton-ave「輪島」という大好きな日本食レストランでお食事をいたしました。
この帯に、気がついてくれるかなって、少しドキドキしました。

演目、見つけること出来ましたでしょうか?
藤娘に道成寺、汐汲み・・・見つかりましたか?
私は、耳に馴染んだのか、いつも利用していた呉服屋の女将さんがキッパリ言う「姉様模様」の一言の表現も、また好きだったりします。

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