10/03/2010

秋の読書

NYに紀伊国屋書店があります。
出かけの帰りの途中に書店があったので、久しぶりによってみました。
自分の必要とする情報を手早く得るにはインターネットの活用は必至な現在ですが、
本屋さんでいろんな情報が、物として入ってくることのほうが、いろんな気づきや閃きなどがあるものだと思いました。

英語の勉強に役立つ本を探していたのですが、結局、能や歌舞伎や文楽の本を買ってしまいました。英語の本がおいてあるコーナーに辿り着く前に、脱線です。

日本の伝統芸能は、知れば知るほど新しい発見があるものですね。多分、日本にいた時は、疑問にも思わなかった当たり前な風景(国立劇場のクロマツの群生などなど)も、本を読んでみると、一つ一つに意味があることに気がつきます。
劇場と自分に距離が出来て、伝統芸能を違った角度から見る機会でもあり、そうしたことも世界観が広がる楽しみ方の一つなのかなって思いました。

歌舞伎衣裳についてですが、約束事として、衣裳の変化は状況の変化を表します。
「ぶっ返り」という手法があります(なんとも大胆な表現ですね・・・)。仕付け糸を抜くと、衣裳の上半身が下に垂れて、全く別の衣裳に変わるという仕掛けです。
本心や本性を現すときに使われます。ぶっ返りの衣裳変化は特に「見顕し」と言う演出の大切な一役をかっているのですね。
舞踊での衣裳変化である「引き抜き」の手法と意味とは違うと私は解釈しておりますが、本によっては、「ぶっ返り」を「引き抜き」の一部としている本もあります。

歌舞伎の衣装演出は物語の進行上、大切な要素であり、とても憧れる世界です。
秋の読書で、憧れの世界に心が戻れた感じです。

この写真は、今はない歌舞伎座の衣裳部屋です。篠山紀信さんの「ザ 歌舞伎座」と言う写真集からです。

1 件のコメント:

  1. はじめまして、Hiroさん。
    私も着物や踊りが大好きで、偶然、Hiroさんのブログを拝見しました。
    そんな大好きな着物をNYから発信しているHiroさんに一言、エールを送りたくってコメントしました。
    がんばって下さい!
    これから、時々、ブログに訪れますね。
              From  鷺娘

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