2/28/2010

撮影は楽しい

今月3月に作品作りの撮影を控えております。
広告の撮影の時に知り合ったメイクアーティスト(ヨーロッパのファッションをはじめNYで活躍中)の方とご一緒に作品作りです!今から楽しみです。

昨年の11月にKDDIアメリカモバイルの広告で着物スタイリストをしました。
元モーニング娘の加護亜依様が広告のイメージキャラクターでした。写真は、その撮影の時の写真です。こちらのショットは、既に広告になりました。加護様の横に座っているのが私です。

加護ちゃんの愛称で人気を博するだけあって、お目にかかった時に、その存在感の強さに胸が高鳴りました。
ニューヨークには180cm以上の長身のモデルさんが作品作りの時に協力してくれたりと、世界のトップを目指している長身のモデルさんが沢山いらっしゃいます。こんなに素敵なモデルさんたちをつかってテスト撮影が出来るなんて夢みたいだなーと一昨年は思っていましたが、やはり人気歌手・俳優さんの存在感はずば抜けたものを感じ、この撮影を通し、ハリウッドの俳優さんに着物をスタイリングする機会に恵まれないかと心から思いました。

こちらの写真は、今年1月に、私のwebページ作成のために撮影している時の写真です。

モデルとしてご協力してくれたのが夫の職場の女医さんたちや私の仕事をサポートしてくれているEmikoさんの友人である弁護士や広告会社に勤める方たちです。

いろんな分野の第一線で活躍している方たち、着物は、その各々の個に秘められたものを引き出し強く美しく表現できてしまうのですね。彼や彼女たちが日本人でないことを忘れていたぐらいに、自然とした着姿に着物をスタイリングできてちょっと自分で感動しました。
Emikoさんが、「それが着物だもの」と言った言葉が印象的です。

写真を撮ってくれたのが、写真家の野口正博さんで、私が昨年、日本の着物の専門雑誌から取材を受けたときに、撮影をしてくれました。それが縁で、今回改訂したwebページの作成の時に、撮影をお願いいたしました。
野口さんの写真には、とても温かいものを感じます。
撮影は、本当に楽しいです!不思議と、楽しい撮影ほど、良い作品が出来たりするものですね。

こちらの写真は、私の仕事のサポートをしてくれているEmikoさんと私とで、モデルさんに補正するための晒しを作成しているところです。スタイルが良いのですが、兎に角、凹凸をなくすために晒しを彼女たちのボディーに巻きました。

皆様とご一緒に、楽しい撮影でした。

2/19/2010

働く女性から考案された名古屋帯

着付け教室の生徒さんからのご質問で、
「名古屋帯って、なぜ、名古屋帯って言うのですか?」

と、聞かれました。

そんなことを疑問に思ったことがありませんでした。名古屋帯が名古屋帯との所以・・・
名古屋が織機で有名だから?帯の名産地だから?・・・
正直、正確な答えを知りません!なので、調べました。

調べて見るものですね。名古屋帯を考案した方の素晴らしい思想と、その思想に基づく機能的に作り上げるセンスがあったことを知りました。

大正時代は、丸帯・昼夜帯が主流でした。(丸帯は両面に柄が入っているので1本で名古屋帯2本分となるほどです)

女性解放のめざましかった大正時代ですが、ほとんどの女性が和服姿で生活していました。
名古屋帯の考案者である越原春子さんは、名古屋女学校(現、越原学園)を開設準備に奔走し、帯を締める時間も惜しいほどの、多忙な日々を過ごしていました。そこで、着用に時間のかかる丸帯や昼夜帯を解き、軽くて、時間も早くしめられる帯を自ら考案し作りました。

「女性が男性に伍して社会で活躍するには、まず身支度にかかる時間の短縮が肝要と痛感していたのでしょう。」と書いてありました。
そして、名古屋帯でさえも時間がかかると思った越原さんは、もっと時間を短縮したいと考え、そこから付け帯も考案したそうです。

帯を結ぶ機会が減り、結び方を習得する機会が減ったから、簡単に装着できるように付け帯が考案されたと思っていましたが、大正時代には既に考案されていたのですね。それも、女性が社会進出するため、身支度の時間短縮のために考案されてたという話しはカッコイイ話しだなって思いました。
とは言っても、この越原さんの精神が直ぐには受け入れられる時代ではなかったようです。

しかし、大正9年に、現在の名古屋三越が越原春子さんがしている帯に着目し、帯を借りて、同様の帯を作り大正13年に市販したそうです。

この帯は、名古屋女学校の校名にちなんで名古屋帯と名付けられたそうです。この「名古屋帯」は、瞬く間に全国に知られました。

働く女性から考案された名古屋帯は、着物を着ること自体が日常の身支度とはかけ離れたことになった今現在からではあまり想像できない話しではありますが、
名古屋帯もまた、着物と対に特別な装いの一つとなった今、名古屋帯が考案されたおかげで、幅広くいろんな着物に合わせられるファッションとしての面白さが生まれたように思います。紬の着物に、丸帯なんて想像出来ないですものね・・・。

これが名古屋帯に仕立てられた名古屋帯。「イカの頭」と言いながら名古屋帯のたたみ方を習得している生徒さんがいました。確かに・・・イカのあたまのような形(笑)

2/10/2010

アメリカ五大湖のほとりの美術館で

アメリカのニューヨーク州にロチェスターという町があります。
ニューヨークシティーから飛行機で1時間ほどのところです。五大湖の一つであるオンタリオ湖があるため、交易が発展した町で、Kodakの本社をはじめ大手企業が多いそうです。
そのロチェスターと言う町にある、ロチェスター大学のメモリアル・アート・ギャラリーで着物の特別展「Fashioning KIMONO」が1月31日から4月4日まで開催しています。
その特別展に伴うオープニングパーティーが1月30日にあり、そのパーティーで、美術館の講堂で着物のプレゼンテーション「Kimono styling」をすることになりました。

オープニングパーティーは混雑していて、写真のように着物の特別展の会場に入るのに行列が出来ていました。

そして、私の講堂での着物のプレゼンテーションは2回行い、2回ともほぼ満席でした。
美術館のキュレーター(学芸員)から私のことを紹介していただき、私も英語で挨拶をしました。とても英語に自信がなくて、上手く挨拶が出来ませんでした。英語の先生に、「ゆっくり話すこと。先ず会場にたったら、会場を見回す。ピリオドのあとは二拍ほどおくこと」沢山指導いただいたのに、なかなか思うようにいかないものですね。

今回の着物の特別展は、大正時代から昭和初期の着物で、西洋の影響を受けた柄が中心でした。銘仙が多くありました。
銘仙ではありませんが、私もプレゼンテーションの時の着付けのデモストレーションで大正時代の着物をモデルさんに着せて、帯結びを披露しました。
「巨大な折り紙」と言うと、会場がドット笑いました。今、アメリカはとても折り紙アートが流行っています。パーティー会場の他のセクションでは折り紙デモストレーションをしていました。
そして、今回、男性の着物の着装を披露しました。五紋の羽織袴です。
モデルさんに長着を着て登場していただいて、少々おかしな格好をすることを会場の人に説明して、袴を着るときの長着に「やっこスタイル」を作りました。やっこスタイルにしたときに、その「やっこ」という言葉の意味である「家来や江戸時代の武家の奴僕であること」を説明しました。そうした小話がとても興味を持っていただきました。
そして、着付けのプロセスには一つ一つ意味があることを説明しました。

プレゼンテーションが終わったあとに、控え室に戻り、次のプレゼンまで時間があったので、羽織袴のモデルになってくれた法学部の学生さんに、「パーティー会場にお披露目に行ってきてもいいよ」と言うと、控え室から直ぐにパーティー会場に走っていっていました。
男性の着物は珍しいのか、パーティー会場では写真の嵐だったそうです。
羽織に総角結び(あげまきむすび)した羽織紐"ボンボン"を、さわっている人がいました。

挨拶程度の英語も上手く話せなくて、少し落ち込みましたが、美術館の責任者の方や、今回のプレゼンテーションをサポートしてくれたキュレーターのシドニーさんが「大成功」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。

そして、お礼のメールを送った返事に、"keeping in touch" 「これからも連絡を取り合おうね」と書いてあって、素敵な英語のプレゼントをいただいたように思いました。

2/02/2010

男の着物を楽しみましょう

英語版だけなのですが、ホームページを改訂いたしました。
このホームページを作成するにあたって、撮影をしました。
モデルとしてご協力してくれた中でも、アメリカ人の男性で着物のモデルになってくれた方が、着物にとても興味を持っていて、男性も着物を着るととてもエキサイティングしているのが分りました。
アメリカに来て、アメリカ人の疑問は、羽織の内側がこんなに美しいのに、表に見せないのはなぜだ?と言うことですが、その内側の美しさは、表に現れる、力を持つ物だと思いました。
こうしたニュアンスは伝えるのにとても苦労します。
男の着物については詳細は別の機会に、まとめて書こうと思います。
一つのブログにおさめられないほど、男性の着物にも多彩な表情があります。
改訂したホームページはこちらです。
自分の作品集も載せているので、見ていただけると幸いです。
My New Home Page
http://www.kimonohiro.com/index.html
Portfolio
http://www.kimonohiro.com/portfolio.html