1/23/2011

アメリカの大学で講義するにあたって


ニューヨークは寒い日々が続いています。雪が降ったと思ったら止み、止んだと思ったら降る日々。

天候を気にしていられないほど、年明けから少々慌ただしい日々が続きました。
春に大きなイベントの仕事をかかえているのですが、調整や、突然取材依頼が入ったりで、気がつくと、一月も終わりに近づいていますね。

12月に在米NY日本領事館から大学で着物の講義についてご依頼をいただきました。2月にニュージャージ(ニューヨーク郊外)にある大学に着物の講義をしに行きます。

先日、領事館で、領事館の担当部門の方と大学の准教授と私の3人で打ち合わせがありました。その大学で、前に「空手」の講義があったのですが、その時の資料を見せていただきました。事前学習の資料が豊富で驚きました。空手と禅の関係が書いてあり、「技」と言うより「精神」について触れている内容でとても面白い資料でした。

毎回、授業の最後には小テストまであるとのことで、事前学習用の資料(授業の一週間前に配る資料)、授業当日のハンドアウト(配付物)を至急作らないといけないと思いました。
私の大学時代の過ごし方に比べると、アメリカの大学生はとても勉強熱心に思いました。

私が当日講義しようと思っていた内容は着物の歴史やテキスタイル(生地)の説明が大半でした。そのスライド(レジメ)を見せたところ、大学の先生から「ぜひ、あなたの仕事の話しもしてください。学生には夢や希望を持ってほしいのです」と言われました。私は、大学の講義では自分の宣伝になるような内容が含まれてはいけないと思い、仕事内容について避けて、着物の歴史・テキスタイルのお話しに限定させていただいていましたが、実際にこうした学びを得た上で、成り立つ「仕事人」の姿も学生に伝えることが大切だと、大学の先生は思っていたようです。
ちょっと胸がいっぱいになりました。ただ、知識を詰め込むだけなら本読むだけでいいのですが、せっかくの講義、人として、私の仕事を通し、学生さんたちに伝えることが沢山あるはずです。大学の先生の講義の持ち方や考え方に、感動しました。

講義当日の話す内容に、自分の仕事についても加えさせていただきました。とは言っても、着物の歴史は、しっかり学んでもらおうと、事前学習資料は8ページにまで至ってしまいました。
事前学習にしては量が多いので、学生さんたちは予習だけでウンザリしているかもしれませんが、講義当日は、楽しく充実した講義にしたいと思います。

アメリカの大学の学生さんたちにお会いするのを楽しみにしています。

デスクの上は、英語で書いてある着物の本で散らばっています。
「V&A Pattern Kimono」と言う本は、短い冊子のような本で、ロンドンにあるV&A工芸美術館においてある着物のテキスタイルのデザインが載っています。4ページほど着物のテキスタイルについて解説が書いてあって、分かりやすい解説になっております。

1 件のコメント:

  1. 異国の若者が、「きもの」というものをどう捉えるのか、興味津々です。
    日本人の私にとっても、中年になってであった着物は、素材もフォルムも新鮮でした。彼らがどんな発見をしてくれるのか、自分の経験と照らし合わせてみたいなあと思う次第です。レポート楽しみにしています。

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