2/17/2011

アメリカの大学で着物の講義

在米ニューヨーク日本国領事館からの依頼で、ニュージャージにあるWilliam Paterson大学で2月15日に着物の講義をしました。

はじめの30分間、スピーチをいたしました。
内容は、
• What is Kimono?  着物について
• History of Kimono  着物の歴史
• Kimono and Japanese Culture  着物と日本文化
• Kitsuke, Kimono Dressing  着付けについて
• Introduction of My Work 自分の仕事を通して着物スタイリストとは・・・
以上をお話ししました。
意外にも、学生さんたちが興味を持ってくれたのは、アメリカで着物スタイリストとしての私の仕事内容でした。質疑応答の時には、私の仕事内容や私のバックグランドについての質問が多かったです。日本の服飾を研究していると言う学生さんもいたので、好きな分野での仕事をアメリカでも見いだして行くことへの参考になれればと思いました。

そして、学生さんたちの「着物を着てみましょう」ということで体験学習を1時間ほど行いました。

はじめて着物に触れる学生さんたちがほとんどでした。
着物を着ると言う「技術を伝える」ことは難しいです。

私は日本で和裁を習っていましたが、和裁の先生は、私が間違った縫い方をしていると、私が間違ったことに気がつくまでジーと待ってくれていました。手を貸してしまう方が、時間も短縮されますし簡単なのですが、そこをジーと待つ。私も着付け教室を持って人に教える立場になり、技術を教えると言うことの難しさ、ついつい手伝ってしまいたくなります。でも、そこを堪えて見ていると、一生懸命自分なりの感覚を得て行なおうとする生徒さまたちの姿を見てきました。
前に、発展途上国に日本から井戸を掘るボランティアの人のお話が東大でありました。講演の中での言葉に「自分たちで井戸を掘っていたら、教わる方は傍観者として見ているだけ。言葉の説明より出来なくても現地の人が参加して井戸を掘るように促したら、皆興味を持ってやっていることの”意味を理解しよう”として、試行錯誤して参加してくれる。そうしたことを繰り返しで自分たちが井戸を掘ろうと自立していく。」
モデルさんに着付けをしているのをデモストレーションして、体験する学生さんたちの姿を手伝いをしないで少し遠目で見ていました。体験者として学生さんたちが、着物を着るのが上手く出来なく困っていると「僕が手伝おう!」とヘルプとして登場してくれる学生さんが次々現れました。完璧な着姿を求めるより、着物に実際に触れることのほうが大切だと思います。
そして、自分たちで理解しようとすることや、手の感覚の記憶や、自分の中にある感性を養うことがの方が大切だと思います。
出来上がると不思議とそれなりの形になっているのではないでしょうか!
写真のように、このような着姿になりました。
教えに行った私が言うのも変ですが、自分にとってもとても学びのある授業でした。
授業が終わっても質問に来てくださったり、そして、着物を片付けていると手伝ってくれる学生さんもいました。
また、学生さんたちとお会いしたいです。

学生さんたちと集合写真です。


1 件のコメント:

  1. 楽しそうですね。
    私、日本人ですが聴講したかったです。
    活躍の場がどんどん広がるといいですね。
    がんばってください。

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