2/05/2012

お母様の着物 70年代

私の大切な友人が旦那様の仕事の都合でニューヨークから日本に本帰国するとのことになりました。彼女の本帰国前にお会いしたいと思っていたので、お互いに時間がなかったのですが、先日わずか1時間30分ほど、私のスタジオでランチをご一緒しました。私が午前中に仕事が入っていたため、友人はNYのダウンタウンにある中華街にまで行ってベトナムサンドイッチを買ってきてくれました。中華街とは言え、いろんな国の種類の飲食店があります。ベトナムはフランスの植民地時代があったその名残でベトナムサンドイッチと言えばフランスパンが使われています。とても美味しかったです。そして、友人のその気持ちがとても胸がいっぱいになり嬉しかったです。
友人からは、昨年の7月に彼女のお母様のお着物をいただきました。遠慮している私に、彼女自身と彼女のお母様からの贈り物だから受け取ってほしいと言われました。彼女のお母様が1970年代に着られていた着物なのだそうです。
素晴らしい訪問着です。柄の内容と上品な臙脂色がとても合っているように思います。着物を、写真のようにモデルさんに着てもらいました。この写真を友人に見せたらとても喜んでくれました。

1970年代の着物とはどういうものかと言うと、着物が流行っていた時代であり、着物に限らず何もかもが売り上げピークの時代だったのだと思います。東京六本木に着物店を展開するawaiの店長である木下さんのブログにも以下の通り書いてあります。
戦後の高度成長期、着物も他の産業と同じように成長過程をたどります。1970年代中盤に着物の市場は2兆円市場と言われピークを迎えます。その後、市場規模はどんどんと減り続け、現在では約3千億円と言われています。ユニクロの2008年8月時点の年商が約5800億円ですから、着物市場は一企業の売上の半分という規模なのです。
現在着物市場は、ユニクロ一企業の売り上げ半分と言う規模であるのは有名な話です。
でも、かつて70年代は着物は盛んでした。
そして、その時に出されたデザインは、西洋柄を取り入れた大正ロマンを思わせるようなものもあり、西洋柄を引き立たせるため大柄なものが多くある印象があります。前に、老舗デパートが70年代の着物を海外のブランドと手を組んで洋服のデザインに取り入れ販売会をすることの告知を読んだことがあります。何でもそうなのかもしれないですが、流行のピーク時の物は、良い物が多いです。

友人や彼女のお母様が私に贈ってくれた着物、「ニューヨークで使ってくださいね」と言うお言葉も嬉しく、彼女のお母様自身長く海外生活を送っていたことを聞いていたので、この着物も海外で生活していた時に着ていたのかなって思ったりもしました。
本当に、”お母様の着物”って良い物ですね。
友人が本帰国するのはとても寂しいですが、今まで世界中を飛び回っていた彼女なだけに、またどこかでバッタリ会えるのかなって思ったりもします。
そして、この素敵な70年代着物をニューヨークで伝えていけたらと心から思います。

1 件のコメント:

  1. Masae kimonotailor2012年2月6日 20:38

    とっても素敵な色柄ですね!!後ろはどんな感じになってるのか想像が膨らみました。昔の着物はサイズが小さいものが多いから、帯で隠れる所で似た色の生地を継いだらおはしょりも出るし、洋服と違って着物の良い点は工夫次第で長く着られる物だと思います。

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