2/09/2015

ファッション雑誌「VOGUE」との仕事

ファッション雑誌のVOGUE(ヴォーグ)とは、お仕事をする機会が多くあります。今までに相談も含めると、ヴォーグ・日本、ヴォーグ・トルコ、ヴォーグ・スペイン、ヴォーグ・ドイツ、ヴォーグ・フランス、などなどから着物を撮影で使いたい時にお話しをいただいています。また、世界的に有名なスタイリスト、イギリス人のパティー(パティーはフリーのスタイリストです)その人たちとご一緒に仕事をするようになり、VOGUEに限らずいろんなファッション雑誌での仕事をパティーからいただくことがあります。
相談段階で終わることもあり、そして依頼を受け仕事の成立までに至っても必ずしも雑誌に掲載される訳ではありません。実際に掲載に至っているのは半分ぐらいです。(私ってただ気軽に相談しやすいのかしら、、、)仕事内容は、着物のコーディネートや、ご依頼の人がイメージする着姿に着物を使ってのスタイリングです。

世界の主要ファッション雑誌は、そうそうたる世界一流ブランドが名を連ねているので、まさにマーケットの主軸がページとして構成されていきます。売り出したい服がメイン(主役)で読者にいかにインパクトを与えることが出来るのかだと思います(当たり前なことを書いているような)。そんな中でも、着物のことをしている私のところに依頼がくるのは、例えば、その服のデザインに和のモチーフがある場合、その表現を引き立たせたい時にページに着物を加えることで、より商品としてのインパクトを強くする狙いがあるからだと思います。そうした時に私に「着物を使いたいけど」と相談がくることが多いです。

最近印象深かった仕事は、ヴォーグ・イタリアでの仕事です。雑誌の掲載ページを持っているパティーからの相談で着物のコーディネートを求められました。パティーが私にメールで「エキセントリックなアーティストが砂漠を放浪するイメージ。Louise Nevelson(ルイーズ・ネヴェルソン)という抽象芸術家にインスパイヤーされた感じ」と日本語に訳すとこんな感じのことが書いてありまして、英文メールを読むのが私は苦手だから理解できないのかな?って一瞬思いながらも、何度も何度も読み直し、、、。芸術肌のスタイリストとご一緒に仕事をすると、私の想像をこえた世界観を持っていて驚きます。
それまでに知らなかった芸術家ルイーズ・ネヴェルソンの作品をインターネットの画像検索でジーと見て、素晴らしい芸術家がいるものだなーと思い「モノトーンで暗い感じの着物を探しているのかな?」と自分の中でイメージが出来てくると、いくつか着物を提案します。そこで、パティーの反応があまりよくなかったり、「もうちょっと絵画調の印刷されたものであって、赤と黒のグラデーション」とか言ってくれると、段々彼女のイメージしているものが分かってきます。そうした着物をコーディネートして、仕事として依頼が成立します。
しかし、このヴォーグ・イタリアは私がコーディネートした着物を使って撮影したところが雑誌掲載には至りませんでした、、、。パティーとの仕事はこの雑誌以外は全て掲載されるまでにいたっていたので、これはとても残念でした。そして、その号のヴォーグ・イタリアを見て絶句、写真を通して見ると洋服のデザイン(売り出そうとしているメインの服)、それに着物のデザインが類似しすぎていました。更に着物ということもあって、服を引き立たせるどころか独立したインパクトを与えかねないとも思いました。
「着物って強いなあ」と思いました。時にページ構成上、強すぎてもダメなのですね。そして、世界的に有名な某ブランドですが、その服のデザインと似たデザインが着物で表現されていたなんて驚きでした。

雑誌掲載には至りませんでしたが、昨日茶道のお稽古に行く時にその着物を着ていきました(フロリダにも素晴らしい美術館内に茶道教室があるのですよ。写真下)。

御召です。そりゃー強い訳ですね。分かっていながら、ルイーズ・ネヴェルソンの作品を見ていたら、これぐらいインパクトの強い物しか思いつかなくなっていました。
水屋仕事のあとで袖がやや上がり気味な着姿についてはどうかご容赦ください。厚かましくも双子を連れて茶道教室に通っています。

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