6/15/2015

諦めないでください

土曜日から本日月曜日までニューヨークに滞在していました。

目的は2つありました。
茶道の講習会に出席すること。
講習会とは別に、ある御方にプロジェクト(ニューヨークファッションウィーク'16)のお話しをさせていただき御支援をお願いすることでした。

キックスターターでクラウドファンディングをはじめて4日目です。フェースブックで応援すると言う声が高まっていたものの、その声の高まりに比例するような反応はまだ起きていません。
当たり前のことですが、フェースブックでLikeを押すことと、例え低額の設定投資額があっても投資するというのは別次元のことなのかもしれません。

今回茶道の講習会には日本の京都から宗匠がニューヨークにお越しになっていました。
会場は、ニューヨークのセントラルパークに隣接した一等地にある「New York Athletic Club(ニューヨーク・アスレチック・クラブ)」でした。(写真は会場です)
講習会の部屋に入ると、なんと利休が描かれた掛け軸がありました。その掛け軸を見ていたら、利休と豊臣秀吉の確執を生んだ朝顔の話を思い出しました。
利休のところに綺麗な朝顔があると聞いた秀吉は、その庭に咲き乱れる朝顔を見ることを期待して伺いますが、朝顔は一輪も残らず刈られていました。そして、その庭で一番美しいであろう一輪の朝顔だけが飾られていました。そして秀吉は激怒した話です。

「おのれの期待何ぞこんなものだ」と利休が言っているような気がして、「期待」と言うものがどれほど無意味で果敢ないものなのかを、教えられているような気がしました。

講習会では、宗匠が「吸江」の講義をしてくださいました。
その時に、
「諦めないでください。あなたたちには経験と知識がないのですから、、、。」
辛口に聞こえますが、宗匠のお言葉は、お茶をお稽古して行く上での私たちへの心ある提案でした。私はこの言葉があまりに素晴らしくて、胸がいっぱいになり痛くなるほどでした。

今の私がまさにその通りだからです。
私はクラウドファンディングについて経験はありません。キックスターターでのクラウドファンディングの専門書やインターネットで読んで得た知識はあっても、経験から学んだ知識はありません。

宗匠の言う「知識」は、経験から得られることをさしているのかなって思いました。それは「お稽古を通し出会ったお道具から分かる情報(箱書きなど)を元に資料を調べ、さらにそのお道具があった世界を想像し、知識としていくことを重ねてやっと”道”になっていく」と言うような言葉があったからです。

頭で考えているだけでははじまらない、
全ては経験していくことでしか世界は見えてこないし、経験して、はじめて分からないことや、何か間違っているのではないのかとの疑問が出て来て、調べていき、知識としていくことで、プロジェクトの道はやっとつくられていくのではないのかと思いました。

宗匠のお話しは、茶の稽古を積むことの大切さや、どのように茶の稽古に取り組んで行くかについてでしたが、今の自分にはどうしてもプロジェクトのことを中心に解釈してしまいます。
それでも宗匠の話が当てはまることばかりで、この講義でのお話しはどの分野においても通用する話で、その奥深さに、ただただ圧倒され、そして感動がありました。

今、このタイミングで宗匠のお話しに出合えたことは私の宝になると思います。

今回、宗匠をはじめ皆様との出会いに心から感謝しております。ありがとうございました。


〈余談〉
お土産にいただきました末富のお菓子を、旅の疲れを癒しながらお抹茶と一緒におやつにとルンルン気分で楽しみにしておりましたら、子どもが勝手に開封しておりました、、、それも荒く、、、。

ムムムムム、、、期待という果敢なき世界を知る。

それでも、諦めないで、お菓子とお抹茶を私は楽しみます。

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